私が健康維持の為に長年愛用している寝床と、枕を御紹介します
硬い寝床
睡眠は、安眠を要求します。同時に、日中に生じた身体の諸矛盾の矯正をも満たしてくれる寝具を要求します。戓は、誤った習慣によって生じた悪い姿勢をも、毎晩の使用により改善してくれるのが理想的な寝具です。
以上を考えると、敷物の理想型は…
- 仰向いた時に背骨が一直線になる様な平らな硬い床が生理的で合理的 → 総桐製平床、高反発性龍宮マット
- 上にかけるものは、寒くないもので出来るだけ軽いもの → パシーマキルトケット
ヒトは、生物進化の途上、四足時代に梁として設計された背骨を、直立二本足歩行にあたって柱としての機能を持たせたために、『病の器』といわれるようになりました。直立時の背骨のカーブは、確かに生理的なものですが、仰向いたときのカーブは生理的ではありません。梁と柱の相違を判別しなければなりません。
【効果】
- 平床は重力に対して最も安定した平面です。
- 安定した平面に寝る時は、全身の安静と背骨を矯正し、正しい姿勢を確保します。
- その硬さは皮膚・肝臓機能を促進し、体表浅在静脈を刺激して、停滞しがちな帰路血流を促し、これが腎機能の活性化をもたらし、日中の老廃物の処理を速やかにします。
また、神経系統をも刺激して知覚神経を適正にして、特に腸の働きを良くし、便秘を防ぎます。 実行にあたっては、季節問わず何時からでも実行可能です。板が布団ですから、下に敷くものは何も必要ではありません。しかし、あまり痛いようでしたら、ベッドパットのような薄い布団を平床の上に敷いて下さい。
冬は寒いだろうと思うのは実際に寝てみれば解決します。温かいものです。むしろ体の機能改善で、『冷え性』の方も冷えないようになってきます。
もし平床に寝て、仙椎部(尾骨の上)が痛い時は、踵の所に座布団でも置くと痛くなくなります。腰椎部の反りが大きい方ほど痛いものですからそういう方も平床でお休みになっていると痛くなくなります。
硬い枕
現在は無事でも、「5年後、10年後は偶然か幸運かに任せるしかない」というのでは淋しい限りです。早期発見とか予防を超えた確固たる裏づけのある健康を未来に!
★睡眠の中に積極的な健康生活の意味を与える
人生の約3分の1を占める眠りは、明日への活力のためだけではなく日々の未来にかける人生のステップです。気持ちよく目覚め、安らかな肉体の状況は、睡眠のあり方によって左右されます。日中のストレスに満ちたさまざまの矛盾を解決するのが睡眠です。その睡眠を効果あらしめるのが、まさに“枕”です。
枕は、漫然と頭をのせる台ではありません。日中の重い頭を支え、時には不自然な姿勢をも強いられる首がストレスから開放されて、首に修復と安らぎを与える枕でなければなりません。
半円形の硬い枕は、首のカーブにフィットして、いささかの間際もありません。下に敷かれているものも固い、平らな板の様なものです。枕の半径(高さ)は、その人の掌側で測った薬指の長さです。
【利点】
本来の頚椎関節のカーブに一致しているため、微細の頚椎関節の歪み、筋緊張を就寝中に矯正します。
硬い枕の面で首の表在血管を圧迫するため、脳へ行く血液の速度は倍になり、血流量は速度の6乗に比例して増加します。
このことは、血管内の不純物を除去し、脳への酸素供給を活発にして、頭脳を明瞭にします。俗にいう肩こり、手、指の痺れ、頭痛、鼻詰まり、耳鳴り、視力低下に有効です。
この枕を使用して痛い方は、なお更にこれを使用する必要がある方です。欠陥をそのまま保存していては健康になりません。この枕が気持ち良く出来るようになった時には、首に由来する諸症状の8~9割は解決します。
実は今までお話した寝具は、1997年3月23日放送の“あるある大事典”で紹介されました。第21回放送の『睡眠』を御覧なってみて下さい。